外資系ITコンサルには、大きく分けて、ITの会社が母体となってその業務をコンサルタントの領域にまで拡張してきたものと、もともと企業会計のコンサルタント業務を行っていた会社がITの領域にまで業務を拡げてきたものの、2系統が存在する。具体的な仕事内容としては、企業の経営者を相手として、ITシステムの構築に関する提案を行い、相談相手となるということになる。IT業界の職種の中では、かなり報酬の高い職種となっている。どのような人がこの職種についているのかという点では、有名大学を卒業して海外の大学でMBAを取得した人など、かなりの高学歴の人が多いという傾向がみられる。従って、IT業界で仕事をしてきて、英語も堪能であり、企業経営に関する興味もあるという方にとっては、有望な職種となるが、残念ながら決してなりやすい職種であるわけではない。
というのは、企業会計のコンサルタント業務を行っていた会社というのは、少数精鋭の社員しか採用しない場合が多く、ITの会社が母体となっている外資系ITコンサルの場合にも、M&AによってITコンサルの部門を作り上げてきたという経緯があり、既存のIT部門との間には垣根がある場合が多いからである。また、外資系という言葉のイメージから、非常に合理的なシステムとなっているような印象を受けがちであるが、コンサルタントの採用にあたっては人的なコネクションが重視されているという面なども散見される。
また、ある程度経験を積んだ方を中途採用されることが多く、今後もっと幅広い業務に携わりたい方にとっては外資系IT企業で成果重視の仕事をこなすITコンサルへ転職するのもいいだろう。